開業ガイド

ケアマネに営業しても断られない事業者がやっている5つのこと【2026年版】

やってはいけないNG行為と、合法に紹介を増やす型を整理

ケアマネに営業しても断られない事業者がやっている5つのこと【2026年版】

なぜケアマネ営業が介護タクシー集客の柱なのか

ケアマネとは

正式には「介護支援専門員」。要介護認定を受けた利用者のケアプランを作成し、訪問介護・デイサービス・福祉用具・介護タクシーなどを組み合わせて手配する専門職。多くは居宅介護支援事業所に所属しています。

先に押さえる — やってはいけないNG行為

紹介への金銭・物品の謝礼

理由・根拠
指定居宅介護支援等の運営基準で「特定事業者への誘導」を禁止

商品券・カタログギフト・お中元/お歳暮

理由・根拠
金銭等価物として上記に該当

要介護認定の認定調査時に営業活動を行う

理由・根拠
認定調査の中立性を損なう行為

「他社より安くする」など特別待遇の約束

理由・根拠
公平な紹介を阻害する誘導

ケアマネ本人やその家族に個人的便宜を図る

理由・根拠
利益供与とみなされる

訪問時にアポなしで他の利用者の話を聞く

理由・根拠
個人情報保護法違反

監査でよく指摘されるポイント

「特定事業者からの定期的な飲食提供」「お中元・お歳暮の継続的なやり取り」は、 1回でも記録に残ると後の監査で芋づる式に問題化します。 善意の差し入れ (コーヒー1杯) でも記録されると不利。 最初から線を引いておくほうが楽です。

STEP 1 — 居宅介護支援事業所を地理的にマッピングする

  1. 介護サービス情報公表システム で営業エリアの居宅介護支援事業所をリスト化
  2. Google マップ / マゴライドのマップに事業所位置をピン
  3. ケアマネ人数 3名以上の事業所を優先(紹介の母数が多い)
  4. 地域包括支援センター (各中学校区に1つ) も同じくマッピング — こちらは新規認定の入り口
  5. 病院併設の居宅介護支援事業所 (退院支援に強い) は別枠で管理

「行きやすい順」 ではなく 「縁が薄い順」 で回る

つい近場の事業所に通いがちですが、 既に紹介関係ができている事業所は維持コストだけ掛けて、 まだ縁のない事業所を月1〜2件のペースで開拓するほうが収益性は高いです。

ケアマネ営業で断られない5つの行動サイクル
営業ではなく、ケアマネの仕事を楽にする情報提供として接点を続ける流れ。

STEP 2 — 営業ではなく「情報提供」 として訪問する

  • 1か月の空き状況一覧 (曜日・時間帯別)
  • 料金表 (距離別 / 介助内容別 / 助成券利用時の自己負担額) — 1枚にまとめた A4
  • 対応車両 (車椅子そのまま / リクライニング / ストレッチャー)
  • サービス可能エリア (地図入り)
  • 事業者プロフィール (顔写真・経歴・連絡先) — ケアマネが利用者・家族に説明するときに使う

空き状況一覧は「予約管理アプリ」 で 5分で出せる

マゴライドなら月間カレンダーから空き枠を自動で抽出し、 PDFでケアマネに渡せます。 紙のシフト表を毎月手書きで作っている事業者は、 まずここをデジタル化するだけで営業の質が上がります。

STEP 3 — サービス担当者会議に参加する

  • ケアマネに「もしサービス担当者会議に呼んでいただけたら 30分でも参加します」 と伝える
  • 参加時は 遅刻厳禁、 名刺・連絡先・対応車両資料を持参
  • 発言は「今こういう体制で対応できます」 と現状報告のみ。 売り込みは絶対しない
  • 会議後にケアマネへ「ありがとうございました」 のお礼メッセージを送る (簡潔に)

STEP 4 — 連絡 1往復で完結する事業者になる

折り返しの電話に半日かかる

代わりにこうする
30分以内に返信、 運転中なら ショートメール「○時に折り返します」

「空きを確認して折り返します」 で2往復

代わりにこうする
予約管理アプリでその場で空き確認 → 即返答

FAX でやり取り (若手ケアマネは慣れていない)

代わりにこうする
メール / LINE / 専用予約フォームを案内

「〇〇さん、 当日の体調はどうですか?」 とこちらから何度も確認

代わりにこうする
事前情報シートで一括取得、 当日連絡を最小化

Web予約フォームをケアマネに渡すと激変する

ケアマネに専用URLを渡しておくと、 電話せずに予約フォームから入力 → 事業者に通知 → ケアマネに確定メールが届く流れができます。 ケアマネ側の作業時間が 1件あたり 5分以上短縮されるため、 自然と「楽な事業者」 として選ばれます。マゴライドの公開予約ページがこれにそのまま使えます。

STEP 5 — 「思い出してもらう」 仕組みを作る

  • 月1回の空き状況案内 (FAX または メール) — 営業ではなく実用情報として
  • 利用後のフォローメッセージ — 「○○様の通院、 無事に終わりました。 ありがとうございました」 をその日のうちに送る
  • 地域のニュース (新しい助成制度、 病院の移転、 介護報酬改定情報など) を半年に1回まとめて配布
  • 年賀状 ではなく 暑中見舞い (年末は他事業者に埋もれる、 7-8月は接点が薄いので印象残る)
  • 緊急時の連絡先カード (深夜・休日でも連絡が取れる手段を明記) を渡しておく

個人事業主は「週 2 時間」 でいい

毎日営業しなくて大丈夫です。 月に 4〜5 件の事業所を計画的に回り、 既存先には月1の情報提供。 これだけで紹介ルートは育ちます。 大事なのは継続性で、 訪問頻度ではありません。

個人事業主向けの週次ルーティン (例)

月

アクション
先週の運行記録から、 ケアマネ経由の予約 1件ごとにフォローメッセージ送信 (15分)

火

アクション
新規開拓 1事業所訪問 (移動含め 60分)

水

アクション
—

木

アクション
既存先への情報提供 1〜2件 (空き状況案内、 立ち寄り 5分ずつ)

金

アクション
サービス担当者会議があれば参加

月末

アクション
翌月の空き状況一覧を作成、 FAX/メールで一斉送付 (30分)

やってみて伸びない事業者の特徴

  • 訪問しただけで満足している → 名刺と料金表を置いて帰るだけだと印象に残らない
  • 紹介を頂いた後のフォローが無い → 1件目で終わる
  • 返信が遅い → 何度か紹介してもらっても 「電話が繋がらない」 で次回から外される
  • 空き状況が把握できていない → ケアマネからの問い合わせに即答できないと信頼を失う
  • 自分の事業者の特長を一言で言えない → 「車椅子に強い」 「ストレッチャー対応」 「夜間対応」 など 1点に絞る

よくある質問

Q.ケアマネに手土産を持参してもよいですか?+
A.原則 NG です。 1,000円程度のお茶菓子であっても、 継続的な提供は「特定事業者への誘導」 とみなされ運営基準違反になります。 ケアマネ・事業所の双方にリスクがあるので、 持参するなら名刺と空き状況一覧などの実用資料に絞りましょう。
Q.新規開業で実績が無いのですが、 ケアマネ営業はいつから始めればよいですか?+
A.許可が下りた直後から始めて問題ありません。 むしろ実績ゼロでも 「丁寧で連絡が早い事業者」 と覚えてもらえれば、 最初の1件目につながります。 開業時の営業活動は許可取得直後の 1〜2 か月で集中して回るのが効率的です。
Q.地域包括支援センターと居宅介護支援事業所、 どちらを優先すべき?+
A.**先に居宅介護支援事業所**を優先してください。 ケアマネが直接ケアプランを組むため、 紹介の母数が多いです。 地域包括は新規認定の入り口で重要ですが、 紹介数自体は居宅より少ない傾向があります。 ある程度関係ができたら地域包括にも広げましょう。
Q.電話で営業 (テレアポ) してもよいですか?+
A.歓迎されません。 ケアマネは多忙で、 突然の営業電話は印象を下げます。 まず資料を郵送 (空き状況一覧・料金表) → 後日アポイントの連絡、 という順番が王道です。 一度顔を合わせた事業者にはその後電話相談しやすくなりますが、 初回の電話営業は避けてください。
Q.ケアマネから紹介をもらった後、 お礼の連絡はどうすればよいですか?+
A.金品ではなく、 **運行が終わったその日に簡潔なお礼メッセージ**(メール・FAX・電話どれでも)を送るのが定番です。 「○○様、 本日無事に通院終わりました。 ご紹介ありがとうございました」 程度で十分。 これを徹底するだけで、 次回以降の指名率が上がります。
Q.断られたケアマネに二度目の訪問はしてよいですか?+
A.「今は紹介できる利用者がいない」 という断り方なら、 3〜6か月後に状況が変わっている可能性が高いので再訪問 OK。 「他の事業者と組んでいるので不要」 という断り方なら、 半年〜1年は間を空けて、 暑中見舞いなど低コストの接点だけ残しておきましょう。 押しすぎると逆効果です。

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